権力に負けず自分らしく生きるー映画『ヒトラーへの285枚の葉書』ー
権力に負けず自分らしく生きるー映画『ヒトラーへの285枚の葉書』ー
ナチス全盛の時代のドイツで
正直に物申す夫婦がいた。ハンベル夫妻だ。
夫は町の軍需工場の責任者。
妻は情宣活動を行っている労働者階級の夫妻だった。
戦争で息子を失った夫妻はドイツの市内の様々な場所に
ナチスを非難する内容を書いたカードを置いていった。
この事件は「ハンベル事件」と言われている。
彼らをモデルにした小説『ベルリンに一人死す』は
ドイツの作家ハンス・ファラダによって書かれた。
「望ましくない作家」とナチスに分類された彼は
戦後になった1946年、旧ゲシュタポからこの事件の資料を渡された。
600ページに及ぶ作品を4週間で書き上げ、その3ヶ月後に死亡したという。
全身全霊で書かれた大作だ。
この作品を映画化したのが『ヒトラーへの285枚の葉書』だ。
あらすじ
1940年6月、質素に暮らす労働者階級のクヴァンゲル夫妻は
息子の戦死通知を受けとる。
心の拠り所を失い、悲しみにくれていた二人だったが
ある日、夫のオットーはペンを取り、カードに思いをぶつけ始める。
『総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう。』
そしてそれを街中に置いた。
妻のアンナもそれに協力し、何枚もカードを書いて置くことを繰り返す。
ゲシュタポの捜査官は民衆から届けられたカードを収集。
次第に犯人を特定し、夫婦に迫りつつあった。
(以上はCafe Mirage Movie,Entermennto,Gifu のページからコピーさせて頂いた。)
オットーは、逮捕・取り調べを行ったゲシュタポ、妻の逮捕をつげたゲシュタポに(妻に)「ペンとカード」と言い残して斬首台へ。
そのゲシュタポは、285通のカードを執務室の窓からばらまいて自ら頭を打ち抜いた。
そのゲシュタポは、285通のカードを執務室の窓からばらまいて自ら頭を打ち抜いた。
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