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2017年8月 8日 (火)

権力に負けず自分らしく生きるー映画『ヒトラーへの285枚の葉書』ー

Hitler2
権力に負けず自分らしく生きるー映画『ヒトラーへの285枚の葉書』ー

ナチス全盛の時代のドイツで
正直に物申す夫婦がいた。ハンベル夫妻だ。
夫は町の軍需工場の責任者。
妻は情宣活動を行っている労働者階級の夫妻だった。
戦争で息子を失った夫妻はドイツの市内の様々な場所に
ナチスを非難する内容を書いたカードを置いていった。
この事件は「ハンベル事件」と言われている。
彼らをモデルにした小説『ベルリンに一人死す』は
ドイツの作家ハンス・ファラダによって書かれた。
「望ましくない作家」とナチスに分類された彼は
戦後になった1946年、旧ゲシュタポからこの事件の資料を渡された。
600ページに及ぶ作品を4週間で書き上げ、その3ヶ月後に死亡したという。
全身全霊で書かれた大作だ。
この作品を映画化したのが『ヒトラーへの285枚の葉書』だ。
あらすじ
1940年6月、質素に暮らす労働者階級のクヴァンゲル夫妻は
息子の戦死通知を受けとる。
心の拠り所を失い、悲しみにくれていた二人だったが
ある日、夫のオットーはペンを取り、カードに思いをぶつけ始める。
『総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう。』
そしてそれを街中に置いた。
妻のアンナもそれに協力し、何枚もカードを書いて置くことを繰り返す。
ゲシュタポの捜査官は民衆から届けられたカードを収集。
次第に犯人を特定し、夫婦に迫りつつあった。
(以上はCafe Mirage  Movie,Entermennto,Gifu のページからコピーさせて頂いた。)
 
 オットーは、逮捕・取り調べを行ったゲシュタポ、妻の逮捕をつげたゲシュタポに(妻に)「ペンとカード」と言い残して斬首台へ。
 そのゲシュタポは、285通のカードを執務室の窓からばらまいて自ら頭を打ち抜いた。

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